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広報誌・コラム
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開業して思うこと

急に院長になりました

小川内科(東大阪市)
小川 耕司

私が小川内科の院長になったのは卒後4年目です。とても早いと思われるでしょうが、4年目の1月に当院の院長をしていた父が急逝したため、急遽勤務先の病院を退職し、父の跡を継ぎ院長として働くこととなりました。

実家が近かったこともあって父とはよく会っていましたし、元気にしている姿しか見ていなかったので急逝したという知らせを聞いても実感が湧きませんでした。

しかし悲しむ暇もありませんでした。院長不在の小川内科をどうするか?

ずっと受診されている患者様もたくさんいらっしゃって、「薬がなくなる」といった問い合わせが殺到しました。

私はまだあと10年は勤務医として働き、徐々に父のお手伝いをしながらバトンタッチということを考えておりました。

しかしそうは言っていられない状況となりましたので、早急に準備を進め父が亡くなってから1週間後になんとか私が小川内科の院長に就き診療に当たることとなりました。

最初は院長になったは良いもののどうして良いかわからず大変でした。

まず保険診療がわからない。病名が足りていなくてよく点数を引かれてました。

健康診断や予防接種も必要な書類等あって戸惑いました。

診察はというと、父の時に受診していた患者様の多くが私が院長になっても引き続き受診をして頂いているのは幸いです。

診察自体はそれ程問題なく出来ている、と思 いたいのですが、それはやはり亡くなった父があってのことなのかと思うことがあります。

父が今の患者様の信頼を築いていたから今私はなんとかやっていけているのではないか。誰に言われたというわけでもありませんが、ふとそう思うことがあります。今となっては父に聞くこともできません。

私と違って一から信頼を築いた父の診察を見れなかったことは今でも悔やまれます。

若くして院長になった私には足りない部分が多々あるのでしょう。しかしこうなった今、手探りで良くしていくしかありません。

院長になって1年半経って感じたことは、知識は必要ですし、今後も勉強していかないといけませんが、それ以上に地域医療を担う一人として患者様に寄り添う。そして信頼を得ることが大事だということです。

患者が来なければ誰も救えません。安心に、そして気軽に受診出来る病院を目指していこうと思っています。

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