働きやすい職場環境 づくりをめざして

医療法人協仁会小松病院 管理本部部長
渡辺 浩志

 今年度、大阪府保険医協会が開催した勉強会の中に、『医療分野の「雇用の質」向上に向けた取組について』 というテーマの講演会があり、参加させていただきました。
当院では、数年前から「医療職の方々に、できるだけ得意とする本来業務に専念いただける環境をつくり、チーム医療(専門職の協働)による質と生産性の向上」を目指して「働きやすい医療現場」作りに取り組んでいます。
しかし、現実に病院で勤務されている医師の方々は、日々、診療、手術、検査を担当しながら、膨大な書類作成や記録業務に追われ、委員会などの活動にも参加して、さらに当直というのが実態です。新入院数が多い病院では、その事務作業負荷は半端ではありません。
当院でも、医師事務補助室の役割が年々大きくなっており、書類作成の支援だけではなく、治験や外来診療の効率的な運用、統計業務など、徐々に守備範囲を拡大しています。今後は、書類作成の自動化率を上げるなど、さらなる効率化を進めて、質の向上につながる余裕を生み出したいと考えています。
また、当院では、子育て世代のニーズに対応できる新たな環境づくりも重要なテーマになってきました。併設の病院保育所も従来型の預かるだけの保育所から、教育機能の充実、学童の受入、病児対応、学校臨時休校対策まで、付加価値をつける取組が求められています。
P.ドラッカーは、組織開発というテーマの中で、「個人の価値観、生き甲斐、意欲を、組織のエネルギーと成果にすることが重要である」と述べています。医療現場において働きやすい環境を整備することは、そのための一つの方策であると思います。
職員から「働きやすくて、やりがいを感じる」という言葉が出るような職場をめざして、継続的に取り組みをしていくことが大切であると考えています。

[勤務医ニュースNo. 116:2013年12月15日号に掲載]