人格を磨く

2017年11月に千里中央花ふさ皮ふ科を大阪府豊中市に開院しました。その後ご縁に恵まれ、2021年12月に分院として江坂駅前花ふさ皮ふ科を大阪府吹田市に開院しました。2院ともに「患者さんに信頼され、スタッフがワクワク楽しく働き、クリニック自体が成長し、日本社会に貢献する、4方よしのクリニック」を診療理念とし、「圧倒的に丁寧な皮膚科診療・美容皮膚科診療を通じて、日本社会に貢献する」ことをミッション、「皮膚科診療・美容皮膚科診療で日本一信頼されるクリニックグループを創る」ことをビジョンとしています。
私は大学病院勤務が長く、開業するまで開業医の仕事がこれほどまでにやり甲斐があり、かつ責任が大きい大変な仕事とは思ってもいませんでした。正直なところを申し上げると、大学病院勤務より開業医のほうが楽だと甘く見ていました。そのため、千里中央花ふさ皮ふ科を開院した当初は診療理念も何も無く、院長として未熟な私は、受診していただく患者さんにただ必死に向き合うことしか考えていませんでした。その結果、たくさんの患者さんに受診していただく一方で、毎月のようにスタッフが退職していく有様でした。またCOVID-19の影響で精神的に余裕が無くなっていた院長の下を去って行くスタッフは更に続出していました。「なんで私は患者さんのこともスタッフのことも一生懸命大事にしようと思ってるのに、スタッフは辞めていくんだろう?」その中で気付いたことは、クリニックを成長させていくために、院長という職は、医師として患者さんに提供する診療技術を高めていくだけではなく、クリニックという組織のトップつまり経営者として、人格を磨くことが必要不可欠だということです。院長の私が周りの人たちに支えられて毎日健康に楽しく診療できていることに感謝することが一番大事だと、失敗を繰り返す中で気付きました。周りの人たちに感謝し、スタッフの物心両面での幸せについて相手の立場に立って本気で考えることで患者さんに丁寧な診療を提供することができ、それがクリニックの成長につながり、クリニック近隣の地域社会そして日本社会に貢献することができることに気付きました。次世代の役に立ちたい、社会貢献したいという気持ちから、母校の高槻中学・高槻高校の学生に講演する機会も頂きました。
開業して4年。クリニックは2院になり、スタッフ数も開院時の約10倍に増えました。まだまだ組織として未熟なクリニックですが、患者さんに「圧倒的に丁寧な診療」を提供し、スタッフの「やり甲斐」「人間関係」「給与」「勤務時間」のバランスを考え、楽しくワクワク働いてもらい、「クリニックを成長」させて豊中・吹田の皮膚のことで困っている患者さんに「花ふさ皮ふ科なら何とかしてくれる」と心の拠り所となる皮膚科クリニックを創ることで「社会貢献」する、4方よしのクリニックを更に発展させることを目指してこれからも明るく楽しく頑張る所存です。