院長とは、医師として、経営者としての全責任を負うということ

佐々木クリニック(東住吉区)
佐々木 伸一

 父の後を継いで3年近くが過ぎました。開院以来、今でも苦労していることといえば、従業員のことです。看護師さんは募集をしてもなかなか集まらず困ります。医療事務の方も自己主張される方が時々おられ、本当に疲れてしまうことがあります。勤務医時代には、雇い主側の病院に対して不満に思うことも多かったと思い出します。

院長になってクリニックを経営していると、雇われる側は、決して雇う側の気持ちは分からないものだと気づきました。勤務医時代と違い、すべてにおいて自分で判断し、決断しなければならない事ばかりです。当初は、いろいろと大変なことばかりでしたが、それなりに楽しんで対応していました。しかし最近は医師としても経営者としても、両方の全責任を負わなければならないという重さに気づき始め、日々模索しながら何らかの光明を得ようと希望を持って業務に励んでいます。

[勤務医ニュースNo. 86:2008年11月15日号に掲載]