地域に根ざした診療を

寝屋川市 西田クリニック
西田 裕一

 開業して5年半がたつ。病院に1年弱いて在宅をしながら、病院の近くに開業地を探し、在宅患者20人ぐらいをもらって開業した。

事務長と看護師と3人で、その他非常勤の事務5人、非常勤の看護師4人でスタートした。

外来は最初数人の時もあったが、今は朝30人、夜診20人の患者さんが来られる。在宅も20人から開始したが、多い時で50人、今では40人位になった。

卒後は内科を研修し、消化器(エコー、内視鏡)を専門にしていたが、今は内科・小児科を掲げ、消化器の患者さんは少なく、胃透視は月に数件ある程度で、あまり需要がない。

小児科3割、成人7割で、予防接種や市民検診も多い。インフルエンザの予防注射は、昨シーズン3800回うった。成人の慢性疾患、小児の感冒が多く、インフルエンザの時期は大変忙しい。往診も多い日は30件あり、毎日何件かは往診に行っている。

休日も1年のうち80~90%は往診に行き、外来に来ることが出来ない患者さんの診療も大切にしている。地域に根ざしたクリニックを目指して日々診察を行っている。患者さんと向き合い、心のケアも大切にしている。

2年前から電子カルテを導入し、患者さんを待たさなくなったように思う。治験も多く、すべて引き受ければ10数個、同時進行している時もある。

現在、老健施設が建設中で、12月に出来れば20~30人の往診が増えるので、60~70人の在宅患者が出来、忙しくなる。昼間は往診をベースに週に50件、月に200件は行っていきたいと思っている。

忙しい診察の中にも、クリニックに来られた患者さんが落ちつける雰囲気作りをしていきたいと思っている。

[勤務医ニュースNo. 67:2005年6月5日号に掲載]